Tillandsia edithiae
ボリビア原産の美花種であるエディシアエ。ボリビアでも広範囲にそれなりの数が自生しているらしく、個体差も多いです。
特に変種のaraucariifoliaは肉厚で短い葉がすばらしく、人気の高いエディシアエです。かつてはミノールと呼ばれていたものですね。
さて、本個体は一般的なエディシアエに比べ特徴的な見た目をしています。葉は幅広で上向きに展開し、茎がかなり太いです。
araucariifoliaを彷彿とさせますが、それよりも大きく、葉が長いです。そのためaraucariidoliaとは別種と考えてよいでしょう。
入手した経緯ですが、オークションで普通のエディシアエとして落札しただけで、由来等さっぱり分かりません。
また出品時は普通のエディシアエよりもトリコームが薄く、葉がやや硬質かな? という程度でしたので、まさかここまで変わるとは……。
当方の栽培環境はLEDを使用しており、このエディシアエはいわゆるオニギリのグロウを照射して育てています。
環境による作りというのも考えたののですが、他のエディシアエが同じ環境でもこのような葉姿になっていないことから、このクローン特有の性質だと思われます。
生長は遅くはないのですが、いかんせん開花しません……。この手のティランジアは開花まで時間を要するので、仕方のない部分ですね。
さて、ここまでくると何かしら名前を付けたくなるものです。
しかし園芸品種名を付けるのもなんだかなぁ……。という感じなので、あくまで特徴を表す程度のものとして、() 表記でTillandsia edithiae (Rugged Form) といった名前にしようかなぁ、と思います。
Rugged (ラギッド)は「ごつい・無骨な・粗削りな」といったような意味合いのある英単語です。
この個体の雰囲気に合っているのではないかなぁと。
増殖するまで5年か10年か……。いずれにせよ開花が待ち遠しいです。